Over the Hills and Far Away: 2012 BRM715スーパーアタック奥志賀 ~前半~

2012/07/21

2012 BRM715スーパーアタック奥志賀 ~前半~

こんばんは、憧れだったスーパーアタック奥志賀を走破して、29歳の誕生日を迎え
勝利の美酒に酔いしれてる僕です(*´∀`)
初の400km制覇がこのコースってのは、なんとも嬉しい。でへへ。
しかし、変態コースの代償は高く、翌日は風邪で15日に摂取した水分が全部出るんじゃないかってぐらい鼻水が出ました。
そして、4日経った今も膝が痛い…今週末は走れないかも知れません。

ブルベの詳細を記憶が薄れぬうちに投稿したかったのですが、仕事が忙しくてなかなか書けずじまいでした。
が、ゼロよりは1の方が良いってことで駄文を勢い良く書き連ねます。


前日、悲しい諸用を済ませ、最終準備のキューシートマウントとEdge705へのルートの取り込みの作業に取り掛かって四苦八苦しながら終えたのが23時過ぎ。
夕方ぐらいまで4:00スタートだとお得意の勘違いをかましていたけど、出走者とのTwitterのやり取りで6:00スタートであったことに気づく!自分より人の方が覚えてるなんて… それで変に心の余裕を持ってしまったので、キビキビと準備できず8時間睡眠がとれなくなってしまった次第。

当日、4時過ぎに起床し、5時過ぎにゆうパークおごせに到着。
スタート地点を間違う真似はしません。 もう大丈夫だろう。

出走サインを済ませ、準備にとりかかる。
曇ってるのでアームカバーは付けないことにした。蒸し暑かったし。
が、ここでアイウェアを忘れてきたことに気づき自分の準備力を呪う。終始、曇りを切に願う。 峠のテッペンは晴れて欲しいけどw

 ブリーフィング
コースはシンプル、野生動物に気をつけて、カヤの平の下りは危険だよ、帰りの碓氷バイパスは嫌だったら旧道でもOKというような内容だった。

少しでも軽くするため(前日に髪も短髪にした)、トイレで軽量化してたらスタート時間を過ぎていたようで皆さん続々と出発してた。自分も検車を済ませ、 スタート。

奥志賀へ向けて、ヨーソロー!

少し走るとヒンカピーモデルのSLX乗りがいる4,5人のトレインがいたのでそこに接続。
ペースもちょうど良かったので平地はこの集団と共に行こうと決意。お世話になりました。

越生の丘を越えるときにRDの調子が悪いことに気づく。ローラー台だと完璧だったのに
ロー側3枚ぐらいがガッシャンガッシャンなって実質的に使えなかった。またも準備不足…まだ本格的な山は先だしあとで休憩の時に直すことにした。

高崎に入る前あたりからポツリポツリと雨が降ってきた。しかし、小雨と呼ぶのもおこがましい程の雨で、体を冷やしてくれて逆に気持ちよかった。

一時10人ぐらいのトレインができたときも。
誰かアタックかけないかなぁと思ってたら、チームジャージ着た3名様がワザと止まって
バラけてくれた。配慮が素敵。 自分も信号で切れるように心がけた。
 

安中あたり?ではもう路面はウェット…前を走る人の跳ねっ返りが酷いので
ドラフティングは終了。
 
65kmぐらいのセブン・イレブンに入ってく人が多かったけど、自分の記憶ではもう1つ
あったような気がしたのスルーして突き進む。が、なかなか現れないので不安になる。
無補給のまま二度上峠はヤバいだろ…と。個人商店に駆け込んで食べ物ありますか?と聞いてみるものの服しか置いてなかったり、なかなかの焦りっぷりだった。

73.5kmぐらいのところでオアシス、セブン・イレブン発見!

■ セブンイレブン 高崎倉渕三ノ倉店 09:26

ホッとひと息。今度からGPSに補給ポイントを入れておこう。山岳の場合は特に。
 
山のお供のあんパンを購入。ソルティライチ美味い。全部飲むのはアレだったんで、水で割ってボトルに入れたけどw
駐車場を使わせてもらって、調子の悪かったRDの調整を済ませた。
これで山岳ステージへ挑む準備ができた。

遠くに見えるは、山、山、山
 

二度上峠が始まった。

 
曇っていたので涼しくて登りやすかった。勾配もきつくなく気持ちのいい峠、頂上までの距離を書いた看板を除いては。

 
このご丁寧な配慮のお陰で距離を気にしてしまって、「まだ頂上まで4kmあるのか、今時速8kmだからこのペースで行くと…」と看板がある度に考えてしまってなかなか進んだ気がしないw 白石峠もこの手の看板がありますね。TTやる時は便利なんだけど。
工事の片側一車線の信号に引っかかったりしながらエッチラオッチラ登りましたよ。

マイペースで登ったので特に脚を消耗すること無く登頂。名前から下ってまた登り返すのを想像してたけど違った。
■ 二度上峠 標高1,390m 11:22
 この日はケイデンス・スピードセンサーの電池が切れてる上に、ハートレートモニターも故障だったので自分の間隔だけで走ってた。あまり数字に縛られないのもたまにはイイネ。見てるの好きなんだけどね。

頂上に来る頃には晴れきて、ナイス!タイミング♪ブラックビスケッツ。
遠くに見えるデカい山は浅間山かな? 
この映ってるお方は写真も撮らずにそのまますぐに下って行ってしまった。
自分もひと通り撮影した後、PC1まで下る。暖かそうな気がしたのでウインドブレーカーは着なかった。
北軽井沢、気持ちのいい下りでした。
途中、変なところでミスコースした…。

■ PC1 セーブオン応桑店 120.6km 11:59
2時間の貯金? 走ってる時は全然考えてなかった。

昼飯時で(頻繁に補給してるから関係ないけどw)腹も減ってたので、ガッツリ食べようと弁当を物色したがグッと来るのが無かったので、外れが少なそうなカレーをチョイス。
激マズってのが無いからスキー場とかでもカレーをよく食べます。
が、不味くもないけど美味くもない!腹減ってるのにこんあ微妙な感想が出てくるとは…セーブオンでは弁当を買わないことを北軽井沢の地で誓った。
デザートのクレープもイマイチだった( ・`ω・´)
雨に濡れたシューズを日干し
カンカン照りだったのですぐ乾いた。
 
トイレで軽量化を済ませ、今回のブルベ最大の山である白根山に挑むべく走りだす!


と、その前に思わぬ難関現る…
草津までの登りである。
自分のキューシートには、「30km平均4.8%の登り」としか書いておらずここを含めて
計算していたけど、単体でこんなにキツいとは知らなかったw
ブリーフィングでさらっと「渋峠までがキツいんだけど」って言ってたの思い出した。
その通りです! ガーミンちゃんが常に斜度10%前後を表示してる…強い日差しも手伝ってかなりヘロヘロ。交通量が多くて気を使うので本当に疲れた。
窓全開なのにクソ暑いんですけど!
 
まだ130kmちょっとで1/3ぐらいしか来てないのにこの草津の強襲、やめてしまおうかと
何度も考えました。
登坂車線を設けるほどの急坂です。はい。
 
渋峠の前に心も体も挫かれて何とか安全地帯に到着。
■ セブンイレブン 標高1,200m 13:50
疲れた体を癒すべく色々ドーピング。汗も大量にかいたので塩サプリ(賞味期限2012.4.14)も摂取。モッタイナイ精神で飲んでしまったけど、腹痛くならなくて良かったw
ここでガクさんが出走するもDNFを決めたことを知る。今回こそは会えると思っていたけど、残念です。くまライダーさんの状況は掴めず。

気持ちを整えて、ストレッチも入念にし、ポケットにあんパンを突っ込んで
いざ渋峠へ。
スキーで1回来たことあるけど、自転車で走る未知なる山はドキドキする。今回ブルベの山は全部未知なんだけど。

恐る恐る進む。

登ってみたら素晴らしい峠だった!!
マイ峠ベスト・セレクションに入るほどに。

景観がとても良いんです。
景色が開けてて、ツールとかに出てくる欧州の山々を彷彿とさせる。
殺生河原の殺伐とした風景などがとても新鮮な気持ちにさせてくれる。今までこんな
山登ったこと無かった。
「ロープウェイで登るようなところを俺は自転車で走ってるんだなぁ。アホだなぁ。」なんて
思いながら徐々に高くなる景色を楽しみながら登る。登る。登る。

自転車のスピードでも大丈夫だろうか?と不安にさせてくれた看板。
天気もよく最高の自転車日和&ロケーション。写真におさめたい風景がたくさんあったけど、全然撮ってなかったな。
交通量が多いので気を使ったせいと夢中で登ってたせいかも。

唯一辛かったのが反対車線を下っていく車がカップルばかり!フンヌー憤怒ー!
嫉妬をエネルギーに変換しますw

山田峠とやらを通過して、あれ?例の看板通り過ぎたか!?なんて焦ったりもしたけど、無事に到着。
■ 日本国道最高地点 標高2,172m 15:52
チャリで来た!! 2時間近くも登ってたのか…渋峠伊達じゃない。

写真はランドヌールじゃない普通の自転車乗りたちと。
ブルベが珍しかったのか一緒に入っての記念撮影をお願いされたw

頂上からの景色とここまで来た達成感(まだ終わりじゃないけど)に浸りながらしばしの時間を過ごす。タンデムで来た父と娘の記念撮影を手伝ったり、ブルベにやたら詳しいおじさんおばさんと少しお喋り。確認し忘れたけど、車で抜いてくときに応援してくれたのはこの人達だろう。
こうゆう、旅先のちょっとした交流好きです。
 

あんパンと羊羹を食べ、さすがに2000mオーバーからの下りは寒だろうとウインドブレーカーを着込んで下る。

途中、頂上で会った親子が手を振りながら抜いていった。
自分も精一杯手を振る。

走りやすい下りだったので前の車に追いついてしまったりしたけど、安全を心がけた。
立ちションで止まった茂みの中で青々しい苔を見つけたので接写。
50mほど先に進んだらトイレがあったw

気温は21℃ 涼しいはずだ。

自作のキューシートマウンターは下りの風に耐え切れずお辞儀してしまった…
ライトの前を覆うかたちになってしまったので、これじゃ夜は外そうと考えてた。
夏のスキー場の横を走るという貴重な体験をしながら進む。

奥志賀林道にて
この道は素敵な道だった。白樺とかが生えてて緑に囲まれてて、林道好きの自分の心をくすぐった。ここを登るのも楽しそうだ。
PC2のカヤの平まではずっと下りだと安心しきってけど、けっこう登りがあって精神的にきつかった。さすがスーパーアタック、気を許しちゃダメですねw
このあたりからトルクをかけると左膝が痛むようになってきたので、痛まない方法を探しながらクルクル回した。

■ PC2 カヤの平キャンプ場 197.5km 17:45
到着前ガーミンの時計だと18:30ぐらいで、
「けっこう貯金あったのにだいぶ削ってしまったなぁ。休憩もほどほどにしてさっさと出発しよう」と考えていた。
が、この日はガーミンの調子が悪く時計が狂ってるので携帯とかで確認したほうが良いですよと教えてくれたランドヌールがいた。

それがこの人!失意のOKBさん。ECUのチームメイトである。
失意の理由は、なんと13分のタイムオーバー…過酷やでスーパーアタック奥志賀:(;゙゚'ω゚'): やっと、お仲間に追いついたのにあんまりだ。
しかし彼は、ここから230km以上かけて自走で越生に帰るとおっしゃいます…ここら辺が普通じゃないw
一緒に走ったことなかったので、せっかくなので一緒に下ります。

ここの下りは明るいうちに来れて本当に良かったと思った。
事前の話通りガードレールは無いし、ところどころグレーチングの段差が酷い。
ずっとブレーキを握り締めながらビクビクしながら下った。

下りきったところの公衆便所
中はかなり綺麗で顔とか洗ってリフレッシュさせていただいた。
OKBさんは国道に向かうとのことで、ここでお別れ。互いにライドの無事を祈った。
認定されないけど完走しましょうと悪魔の誘いをしたけど断られたw
左膝が痛いので一緒に帰るのもありかな…なんて臆病風に吹かれもしたけど半分まで
来たので行けるところまで行ってみようと思った。

あと200km。この時18:20ぐらい、もう日没が近い。
夜通し走るのかぁ。

後編へ続きます。

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